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関コミ

5月13日、天満橋にあるOMMビルで関西コミティアが行われました。

Oは本業の方の加減で即売会に参加できなかったため、
今回はMとN女史という力強いタッグで臨みました。

来たい来たいと言っていたひうち氏は、今回も体調がすぐれず
欠席となってしまったようです。

半年振りの関西は、いろんな方が声をかけてくれて、
なんだかアットホームな感じがしたとMが言っていました。

毎回のように足を運んでいただいているみなさま、
どうもありがとうございました。


イベントが終わった後、久しぶりの喫茶マロンで合流。

ほんの2ヶ月ほどだけれど、ずいぶん足が遠のいていたような
そんな感じがしました。

そういえば、N女史は初めてのマロンだったようで、
「聖地に足を踏み入れた感じがします」と
なんだかこちらもくすぐったくなるようなことを
言っていました。

マロンの閉店時間は午後6時ごろなので、ほんの1時間ぐらいの
YTT(山坂ティータイム)でしたが、有意義なひとときを
過ごすことができました。

帰り際、レジスターを打ちながらマスターが
「たくさんお話はできましたか?」と、にこりと微笑んでくれ、
ああ、また来ようと、そう思いました。


 -了-
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アイポッド

京都大学北門前にあるカフェ進々堂。
昭和5年創業とその歴史は古く、レンガ造りの外観からも
老舗の風格が漂っている。

店内でまず目を引くのが、人間国宝黒田辰秋が作ったという
黒光りする大きなテーブル。
そのテーブルの上に、バサリと置かれたのが土地用に
編集中の漫画原稿だった。

「わー、なんかもう二度とここに来れない様な気がするわ…」

ややお客さんも引いてきたので、机の上に漫画原稿をズラッとならべて
とりあえず時間の許す限りチェックした。

いい時間になったので、店を出てガケ書房に向かった。

ガケ書房の向かいの喫茶ホビーが4時過ぎに店を閉めようとしているのに
驚きながらも、店の入り口でポン菓子の無料試食をやっていたので
4人でモリモリと食べた。

ひと通りフラーっと見て買い物を済ませ、今日の予定は終了。

帰り道、BGM代わりにMの、アイポッド的なものを買ったけれども
パソコンの調子が悪く、アイポッド風に音楽を入れることが出来なかったので、
封を切ったアイポッド風をなんとか返品するために、はがしたフィルムを
元通りに復元しなおす小噺を聞きながら歩いた。

出町柳駅近くの喫茶店に入り、持ち込みの苦労話やそれぞれの漫画について
しばらくの間話をして駅に向かった。

程よく疲れていたのか、京阪特急の二階建て車両に乗り込んだMとOは
中書島を過ぎたあたりからウトウトとうたた寝を始めるのであった。

 
 -了-


タワレコ

京阪出町柳駅の改札を出て、あたりをきょろきょろと見渡すと、
向こうの壁際にたたずむマスクっ娘と視線が合った。

「あれ、N女史じゃないですか?」

Mに言われてよく見ると、たしかにN女史のようだ。
どうもご無沙汰していますと近づきながら軽く挨拶を交わす。

「大丈夫ですか、そのマスク。体調が悪いとか…」

「いえ、花粉症で予防のためにつけているだけなので。」

適当に会話をしながら待つこと数分、F女史が改札から現れた。
とりあえず、前回の総会の時に休業日で入れなかった進々堂を目指して
一行はエスカレーターを上昇した。

外は快晴でぽかぽかと暖かく、歩いていると少し汗ばんでくるほどの陽気だった。

せっかく京都に来たということで、トランスポップギャラリーの展示を見学がてら、
杉浦茂101年祭のチラシを拝借し、ほてほてと今出川通りを歩く。

道中ゆっくりと近づいてくる軽トラックに右往左往しながら、ようやく進々堂へ。
大きめのテーブルに座ると、なにやらF女史が荷物をごそごそし始めた。

「えーと、これ、お土産です。」

取り出したのは黄色に赤いプリントが眩しいタワレコの袋だったので、
一同はCDか何かのお土産かしらとほころんだが、中は味付け海苔の
パックが入っていた。

その後、運ばれてきたOのりんごジュースの量が少ないじゃのくそじゃの
言いながら、用意してきたレジメにそってポンポンと話し合いを進めた。

次回の特別企画用にあみだくじをつくったが、どうもうまくいかず
結局くじ引きを数回繰り返して、ペアを決めた。

その様子が滑稽だったのか、それとも若き日のことを思い出してか、
相席していた壮年カップルがこちらを眺めながら、微笑んでいた。

 -続-


モチベーション

京阪淀屋橋駅のホームでぼんやりしていると、
向こうからMがニヤニヤしながらこちらに近づいてくるのが見えた。

「よお、Oさん。お待たせ。もう電車来てますよ、乗りましょうよ。
 ちゃんとね、わたしお土産も買うたからね、ヒヒヒ。」

京阪特急二階建て車両の下階に陣取り、二人は一路京都を目指す。

本日3月7日、京都にて山坂書房総会が行われた。

総会と言っても、いつもの冴えない二人OとMに加えて、
漫画雑誌「山坂」の執筆陣であるN女史とF女史をふくめた
合計4人での今後の活動計画などを決める場である。

ホーム床スレスレを走る景色を楽しみながら、適当な会話をしていると
Mが「そうそう…」といいながら、懐から一通の茶封筒を取り出した。

「これは本日の手付けです。取っといてください。」

封筒には“寸志 高岡市政新聞社”と書かれており、真ん中あたりに
几帳面に定規で二本線が引かれていた。

「これってまんが道の…」

「そうです、なんか恐喝容疑で逮捕されていった社長が手渡した寸志ですよ。」

「へー、確かアレには高岡セントラル劇場の無料招待券が二枚入っていたけど…」

まんが道トークでしばらく話を弾ませ、話題はようやく
自分達の漫画誌に移った。

まずはMの漫画が完成したということで、早速チェック。
入稿用にコピーをかけて万全の状態であったが、他の原稿を見て
自分のベタがやや薄いことを気にしてそわそわしていた。

その後、昨日に届いたF女史の漫画、T山センセの漫画を見て
二人は興奮し、新たにモチベーションを高めることが出来た。

「いやー、なんかここ数日の些細なことなんか全部吹き飛びますね。
 これはキチンと形にして世に出さんといかんでしょ。」

行きの電車で早くも総括的なムードに浸りつつも、出町柳駅に到着。
時計は13時26分、集合時間4分前だった。

 -続-


遅刻と水まんじゅう

進々堂から今出川通りを銀閣寺方面に少し歩いた場所にある喫茶店「COLLECTION」、MとOは神妙な表情でN女史を待っていた。それぞれ注文したオレンジスカッシュ(O),レモンシュカッシュ(M)が運ばれてきた。2人はすでにお冷をゴクゴク呑んで、とりあえずの喉の渇きは収まっていたので落ち着いた様子でそれに口をつけた。異常に酸っぱいレモンスカッシュに顔を歪ませながら、Mは,N女史が到着してから後のことについてイメージトレーニングをしていた。

 
 COLLECTIONに到着したN女史の第一声目はおそらく遅刻に対しての謝罪だろう、Mはその謝罪の言葉を全て聞き終えないうちにピリッとした態度でN女史を叱りつけるつもりでいた。

 N女史 「 遅れてホントにすいま・・・ 」

 M 「 おんどれぇ~今何時じゃ思とんぞぉ~!!じゃらじゃらしたことしよったらぁ!!!くらっしゃげるんぞぉ!!!! 」


 文面からはなかなか迫力は伝わらないでしょうが、実際かなりの迫力である。怒りの余り方言がでてしまっているあたり、相手には『 あ、このひとホンとに怒ってるんだな 』という印象をもたらす大きな要因となるだろう。でもこれは叱るのであって、怒るのではないということをM自身忘れてはないので、その後のフォローを入れることも忘れはしない、万が一忘れてしまっても今回はOが同席しているので心配いらないだろう。 

 きっと、N女史は自分が遅刻した罪の意識と、いつもはエヘラエヘラとだらしなく笑ってるMが怒っているという驚きのために、泣いてしまうだろう。しかし山坂のことを考えるとそのN女史の涙は必要不可欠なものであり、今後山坂が仲良し自費出版サークルに堕ちていかないための布石でもあるのだ。

 Mが何を考えているか、Mと長い付き合いのOは大体察しがついていたので 『 これは僕のN女史に対するフォローが鍵になるな 』と思っていた。




 カランコロンカランコロン~、というような音がしてCOLLECTIONの重い扉が開いた。外の熱風が冷房が効きすぎた店内に入ってきて何だか逆に心地よい。時刻は15時45分、N女史がMとOがいるテーブルに向かって歩いてきた。席につき、店員が運んできたグラス一杯ひたひたに入れたお冷を一口含んだN女史。 『 さぁ、謝罪の言葉を言いなさい 』 MとOは女史の口が開くのをを固唾を呑んで見守っていた。と、次の瞬間。



   「 原稿持ってきましたので、早速みていただけますかお願いします 」


 予想外のN女史の第一声に、Mは準備していた恫喝の言葉を女史に対して放つことができずに固まってしまった!!!


   「 遅刻してしまいましたので、その分の時間取り戻すために、早速、山坂2号の打ち合わせはじめましょう 」

 固まっているMを尻目にN女史は言い放った!!!


                   

                        『 勝負あり!!! 』



  Oの脳裏にはこの四文字が浮き上がった!
  
  自分たちの小さなプライドを守るために過ぎたことに対してこだわり続ける男と、未来を見据えて今本当にやらなくてはならないことをやろうとしているN女史、どちらが正しいかは誰が見ても明らかだった!!!

 

 『 N女史はいつでも本気なんだ! 』 この事実を今回の一件で確認できたOは大変満足していた。 山坂2号の打ち合わせは、N女史の登場で一気にピリッとして、それぞれの原稿の確認、合作漫画の選評、など等、予定していた打ち合わせ事項をスムーズに片付けていくことができた。実際、N女史が到着するまでの小1時間程、MとOが話していたことといったら「 Oが大学生の頃、高校生に千円カツアゲされそうになったこと 」 や、 「 30分前、進々堂の場所を教えてくれた京大生らしき学生について 」である。山坂2号の打ち合わせなんて何ちゃしてなかったのである。


 その後3人は、山坂創刊号を置いていただいているG書房へ偵察へ行った。店主に顔がわれているMとOは念入りに変装した。あくまで偵察という構えだ。納品から約8ヶ月、ばっちり在庫は残っていたが、反面まだ店内の貴重なスペースを使っていただいてなかなか売れない、売れても僅か300円の山坂を置いてくれているG書房の心意気に感動した。山坂表紙に描かれている讃岐富士がデーンと我々山坂同人3人(今のところね)を見下ろしていた。G書房、素敵な本屋さんです。Oが数冊、以前から気になっていたこれまた自費出版漫画本を購入してG書房を後にした。

 その後もう一軒、喫茶店に行って打ち合わせの続き。そこでは、気分を良くしたOが山坂を終着駅に例えて自分の漫画論をぺちゃくちゃと30分以上も喋り続けて、MとN女史はもう閉口した。N女史のおかげで今回の打ち合わせがスムーズに進み、山坂2号の完成が8割方見えてきたということに対して、編集担当のOとしては安堵したのだろう、こんな饒舌に嬉しそうに話すOを見たのは久しぶりだなとMは思い、彼もまた嬉しくなった。でももうホント閉口。
 

  第2回山坂総会も、解散の時間になっていた。出町柳駅からMとOは淀屋橋行き京阪特急に乗車、N女史は京阪、地下鉄を乗り継いでひとまず京都駅にむかう。

 打ち合わせはうまくいったが、過去を引きずる暗いMは、N女史が遅刻したことについてまだ全てを許したというわけではなかった。最期の最期でピリッとした言葉を女史に対して投げかけてやるという計画をずっと胸の中に秘めていたのだ、、、。

 「 それじゃあ、9月頭、冊子が完成したらすぐに送りますね 」

 気分良く自分の話を聞いてもらったOは上機嫌で女史にニコニコ話しかけている。『 甘ぇ~んだよOさんよぉ~ 』 Mは心の中で毒ついた、そしていざ鎌倉と言わんばかりに口を開いた!!!


 「 おい!Nさんよぉ~!!一言いわしてもらう、、、 」


 「 あっ、そうだ忘れてた、これまたお2人で分けて食べてください。前の栗まんじゅうのお返しです。 」



 いざ、説教を始めようとしたMの言葉を遮るようにN女史はキオスクの紙袋を差し出した。虚をつかれたM。キオスクの袋の中身は岐阜名物水まんじゅうだった!夏の時期にぴったりの涼菓だ!!!
 甘いものに目がないMは反射的にひったくるように女史から紙袋を奪い取ってしまった!!!

 「 しまった!!!! 」

 時すでに遅し、受け取ってしまったものは返せない。和解が成立してしまったのだ。これでN女史の遅刻についてはMの中で帳消しになった。まぁ、しゃぁ~ないかという表情で苦笑いのM。お菓子には罪はないけんね。水まんじゅうよろしく、女史の遅刻の罪も水にながれてしまったというわけだ。


 
 最期に山坂総会の締めの掛け合いをMが辺りを気にせず大きな声で放とうとした。


 「 それではぁ~!山坂の今後の発展を祈りまして~!!エイエイ、、、 」


 「 Mちゃん、女史が乗った電車もう行ってしまったよ 」








  帰りの京阪電車の中で心地よい疲れに包まれながら、MとOは今日の反省会をしていた。

 「 いやいや、しかしOさん、これで山坂2号も何とか完成しそうですね~あ~嬉し 」

 N女史からお土産を貰ったMはごきげんである。

 「 ほんまやね、前回の総会に引続き今回もN女史のおかげでスムーズに事が進んだね。やっぱり彼女の存在は大きいよ。ぼくら2人だけやったらいつも関係ないことばっかり話してしもて全然前に進まんもんね、、、」

 そこでOは1つの疑念を持つことになる。

 『 N女史はわざと遅れたんじゃないのか? 僕らの脱線トークを見越した上で、それを阻止して打ち合わせに集中させるために、、、実際、今日の打ち合わせはN女史が遅刻したおかげで使える時間が限られ、余計なおしゃべりをしてる暇なかったもんな、、、。だとしたら彼女、相当の策士ですよ、、、』

 ちらりと隣の座席のMを見るO。 Mは女史からのお土産の水饅頭の包みをビリビリに破り箱を開け、ニヤニヤしながらまんじゅうの数を必死で数えていた。


 『 それは考え過ぎとしても、、、N女史が山坂にいてくれて本当によかったな 』 とOは思わずにはいられなかった。


 第2回山坂総会編  了

  







 

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