「…ということで、よろしければ山坂を手に取っていただけるとありがたいです。
あと、Mくんの方からフリーペーパーの紹介がありますので。」
OからMにバトンタッチされ、ふいに視線が後方に集まる。
「えっと…あの、今日は友だちに預かり物をしてて、その
ちょっと今配ってもらっていいですか。
開通通信っていうフリーペーパーなんですけど。」
「へー、なんか、どんどんすすめるね〜」
「でですね、その知り合いの方が…」
「えっ、ちょっと待って、友だちなの知り合いなの、どっち?」
「いや、あのそのね、こう知人から譲り受けたものをですね…」
「え、友だちなの?知り合いなの?知人なの?何なの?」
「ですから、シドロモドロ…」
K山さんのSっ気の強い言葉攻めに遭いながらも、なんとか無事に
冊子紹介を終え、来場者からあたたかい拍手をいただく。
その後も制作物の紹介は途切れることなく続いた。
PaPで知り合った
A室さんは、新たに製本機を導入して作った「JAPAN」という漫画冊子を。
S安造形大からは数組のフリーペーパー、漫画冊子の制作者が。
コンビニにおにぎりが並んでいなかった頃のコミケ・コミティア黎明期を知る
大先輩の方や、神戸県のイベントに来た二人組と、みなさん個性的。
女子高生漫画を描いてた方の絵がとてもかわいらしかった。
前回にも来られていた
花の女子大生三人組は「こいもマガジン」を引っさげて。
周りに漫画を描けたり、よく似た趣味を持つ友人が多いことはうらやましい限り。
Y本さんは自作のゲームブックとフリーペーパーを。
どちらもボリュームが半端じゃない。
Dア信夫さんの漫画が今回は多くの参加者にヒット。
人柄も柔らかくていいキャラしてました。
出版処Tんてるさんは、自作の文芸誌に出版コードを取得し、
Amazonで販売するなど、精力的な出版姿勢が印象的だった。
N町さんはフリーペーパーの号外を。号外だからか、タイトルがちょっと変わってました。
ペーパーの紹介はなかったけれど、
H山くんも「ゲームのはなし」の7号をこっそり置いてました。
各自の紹介が終わってそれぞれの交流の時間になると、ざわざわとみんな
K山さんの近くあたりで談笑の時間になる。
ここで翌日に同窓会を控えたMが早々の退場。
ミッドナイトなんたらというかっこいい名前の汽車に乗って帰るようだ。
途中まで見送って帰ってくると、なんかもう輪の中に入りにくい感じだったので
後方のソファー付近で、A先生、O村さんらと軽く立ち話をしていた。
A先生とドラクエ9でゾーマの地図を貰ったのなんだのと、
少年のような会話を繰り広げていると、
「Aさんたちは、前でみんなと話とかしなくていいの?」
O村さんのあどけない質問が、人見知り二人の胸に突き刺さった。
-続-