「 それで、MぽりんさんとT山センセは知り合って長いんです? 」
「 おう、ボクが東京おった時、同じ職場でなぁ、」
「 でも、こうやって会うの5、6年ぶりぐらいなんですよ〜 」
「 へぇ〜5、6年!それはだいぶ長いこと時間経ってますねぇ 」
「 そうやで、イベント始まる前、『久しぶり〜』って言われても、全然誰か
気がつかへんかったもんなぁ、ほんで自分何歳になったんやっけ? 」
「 T山センセって、いつもズケズケと女性に年齢、聞きますよねぇ、凄いなぁ、、、 」
「 いつもってなんやねん、いつもって、Mくんよ 」
アハハハ、と笑うMぽりんさん。T山センセのお知り合いの女性は、美人ばかり。
T山センセのイベント『ゲバゲバ顔チャンネル』も無事に終了し、帰路に着くT山センセと
Mぽりんさんとごいっしょに美園ビルを出て、南海通りの方向へ歩くMとO。
信濃そばの前で立ち止まるT山センセ。他の3人もそれにつられて立ち止まる。
「 ちょっと、ここ寄っていかへんか? 」
「 あっ、いいっすね、丁度小腹も空いてたところやし、ええ匂いしてますね〜 」
「 Mポリンも行くか? 」
「 うん、入ろか 」
奥のこじんまりしたテーブル席に案内され、そこにいそいそと座る4人。
T山センセは天ぷらそば、Mぽりんさんはカレーうどん、Mは、はいからそば、
Oは山菜そばを注文。
「 おっ、Mぽりん、カレーうどんええなぁ 」
「 そう、大阪来たらいつもインディアンカレー食べたくなって、結局今日は食べられん
かったから、カレーうどんで気持ちの整理つけよ思て、、、 」
「 まぁ、そうなるわな、ここのカレーうどんはうまいでぇ〜 」
程なくして、注文した4品が到着、4人はそれぞれ、ズルズルと、そば、カレーうどんを
啜る。
「 いや、でもセンセ、僕今日初めて、センセのイベント見せて貰ったんですけど
もう圧倒されましたわ、スゴいっスね 」
「 ホンマかMくんそれ?イベントの最後に今日の総括、客に求めたった時、自分
急に指名されて、いっぱいいっぱいになって、なんも喋れんかったやんけ。
アレには他の客も本気でひいてたゾ、まぁ、あれが今日1番おもろかったけどな〜
サハハハハ!!ど〜でもええけどや、お前はもっと普段から、声張らんかい!! 」
「 いや、もうホント勘弁してくださいよTセンセ、こっちわ、トンデモない映像を2時間
ぶっ続けで見せられて、笑いすぎてぐったりしてるとこに、あんな酷い客いじりは
無いですよ〜 」
「 いや、Tセンセ、ほんと彼も映像のスゴさに疲れてたんだと思いますわ、普段なら
彼、もう少し気の利いたこと言える男なんですけどねぇ 」
「 でも、そんな、こっちは、芸人さんじゃないもんねぇ〜あんなことされても困るよね 」
「 そうですよねMぽりんさん!良いフォローしてくれますね、やさしいなぁ〜 」
「 アホか自分ら、ワシのイベント来て、油断しとったらアカンで、、、 」
T山センセが
ドグマ出版から顔画工房作品として発行された、『劇画黒座敷』の
解説で、作家の幽谷マサシさんは 「この作品を読むのには読解力は要りません。
必要なのは体力だけです。」と書かれていらっしゃいます。
今夜開催された、『ゲバゲバ顔チャンネル』というイベントも、まさに座っているだけの
観客が体力を消耗させられるスゴいイベントでした。また皆も行かんと。
「 いやでも、もうあんなフリを素人のボクなんかにしないでくださいね、あ〜怖い 」
「 『怖いっ!!』だって、若いね〜サハハハハハハ!! 」
「 あっ、そうそう、K本さん(T山センセの本名)、私、K本さん(T山センセの本名)
連絡先知らんから、教えてよ 」
「 あれっ、Mぽりんに教えてなかったっけ?おう、じゃあ書くわな、でも連絡先
知らんのに、よう今日のイベント見つけて来てくれたなぁ、、、 」
「 私、K本さん(T山センセの本名)の動向ずっとHPとかで、こっそり、チェックして
たからね。HPの
顔画別館対談なんか、私、プリントアウトして読んだからねぇ 」
「 おう、それマジか?自分もやっぱし、変よなぁ、、、 」
サラサラとメモ帳に、ご自分のアドレスを書くT山センセ。その紙の端っこに、Mと
O、Mぽりんさんのリクエストに答えて、かわいいご自分のキャラクター(髪型が
巻うんこのキャラクター)をサラサラとお描きになられた。
「 ワシはイラストレーターと違うからなぁ、こんなリクエストを気軽されても困るん
やでぇ 」
「 わぁ、めっちゃかわいいですやんコレ〜、いいなぁ、、僕らも欲しいなコレ、、、」
食事を終えて席を立つ4人。狭い通路を抜けレジへ。レジ横に敷かれているマットが
異常にヌルヌルしていてMは、滑り転びそうになった。他の3人もマットのヌルヌルに
神経を集中させて店を出ていたようだ。
それぞれの帰路へ着くために、地下鉄なんば駅へ談笑しながら歩く。
「 まぁ、よかったら
次のイベントにも、皆来てくださいよ 」
「 是非とも、行かせていただきます 」
「 私も、行きたい 」
T山センセは、イベントの途中にトレードマークのサングラス(レンズ開閉式)のレンズ
をカチャっと開かれて、「今日来とる客の顔は全員覚えたからな!次のイベントに来てな
かったらアレやで!」と何度もおっしゃられていた。でも実際、アレだけのお宝映像を
いっぺんに見ることの出来るイベントなんか他に無いと思います。T山センセもおっしゃら
れていましたが、『 YOU TUBE 』でも絶対見ることができない映像だらけ。
「 いやでも、イベント途中で、T山センセ、、、 」
「 何やねん、山坂くんよ 」
「 いや、イベントの途中にMぽりんさんに『 Mぽりん、全然酒呑んどらんやんけっ 』
て言うたとき、
Mぽりんさんに、『 じゃあ、呑んだ後の面倒見てくれんの? 』って返されて、
本気で照れてましたよね、アレもある意味お宝映像ですね 」
「 アレ、よかったですよねぇ 」
「 うるさいわ、自分ら 」
「 ハハハハ 」
T山センセのサングラスの奥の目は、とてもやさしく、MとOは、あたたかい気持ちに
なった。
了